シナロピクリン

美容成分

シナロピクリンとは?

アーティチョークという野菜をご存知でしょうか?

日本ではあまり馴染みがないですが、ヨーロッパでは広く食用とされ、一般的な野菜として普及しています。

店頭で売られているアーティチョークは花の蕾の部分です。食べ方としては、丸ごとゆでた後、ガクを剥いて行き中心部の花の芯の部分を食べる野菜で、ほんのり甘くホクホクした食感は、日本の食材でいうと「ゆり根」に似ており、食物繊維はゴボウの1.5倍近い量を含んでいます。

アーティチョークが食用として用いられるのは蕾の部分だけなのですが、シナロピクリンはその葉の部分から抽出して得られる植物エキスです。

シナロピクリンは、アーティチョークの葉の強い苦味の素となる成分の一つであり、肌のメラニン色素を抑える美白効果や毛穴を目立たせなくする働きがあることが判って来たため、近年、美容業界で大きな注目を浴びている成分です。

シナロピクリンの作用

私たちの肌は、紫外線にさらされると、皮膚の内部でメラニン合成が起こることで色素沈着が進みます。このメラニン合成のメカニズムは、NF-κBと呼ばれる因子が体内で過剰発生することで、いくつかのメラノサイト活性化因子の発生が促進されることにより進行することが知られていますが、シナロピクリンは、このメラニン合成のトリガとなるNF-κBの活性を阻害することが確認されています。(色素沈着抑制作用)

また、NF-κBの過剰な発生を抑制することで、紫外線による肌の老化も抑制することも確認されています。(光老化予防作用)

シナロピクリンの効果

紫外線ダメージから肌を守り、メラニン合成を抑制することによる美白効果、メラニンによる毛穴の黒ずみの改善など、NF-κBの過剰発生がトリガとなって起こるお肌のトラブルに対して効果があるとされています。また、従来の美容成分のように、単に肌の表面を整えるだけではなく、シロナピクリンは肌の深層に働きかけ、トラブルの原因に働きかけるところが特徴です。これらの目的とし、最近ではスキンケア化粧品、日焼け止め製品、パック/マスク製品などに使用されています。

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